法律豆知識 【顧問弁護士】
【問】
私の会社は、業績はよいとはいえませんが、何とかやっていっております。しかし、この3ヶ月給料の支払はされておりません。会社に言っても、ちょっと待ってと言うだけで、一向に支払ってもらえません。どうしたらよいでしょうか。
【答】
どのような状況で、給与の支払が遅延しているのかわかりませんが、会社がきちんとやれているのに、給与の支払を遅らせているのなら、まずは、労働基準監督署に相談してください。労働基準監督署は事実であれば、使用者に賃金支払の確約をさせます。
本来、使用者は賃金を全額支払う義務があります。この確約を守らないときは、労働基準監督署は刑事事件として告発することになります。この義務違反に対しては刑事罰が科せられます。このような厳しい義務を使用者は負っているのです。決して泣き寝入りしたり、会社の言い訳を聞くだけでなく、きちんと労働基準監督署に申告をして下さい。
会社の経営が実際は成り立っていかないので、とても給与支払に手が回らないという場合は、この手続きでも支払は困難です。しかし給与をもらわないと生活は成り立ちません。賃金や退職金などは、他の債権よりも優先的な地位にあります。何度言っても支払がない場合は、会社を相手に賃金支払請求の裁判を起こすこともできます。ただ、会社が倒産しそうなときは、会社の財産をあらかじめ差し押さえておかないと、裁判で勝っても資産がなくなっているということもあります。
会社の資産状況に眼を光らせておくことも必要です。特に、いつ、どのような取引で金が入ってくるかなどの情報は重要です。
また、会社が倒産してしまった場合は、「賃金の支払いの確保等に関する法律」に基づく賃金の立て替え払いの制度があります。この制度の活用の仕方についても、労働基準監督署に相談してください